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史料纂集古記録編 第149回配本 勘仲記1 1274年〔文永11〕~1277年〔建治3〕

著者名:高橋秀樹・櫻井彦・中込律子校訂
冊数:1冊
刊行年:平20
八木書店

勘解由小路(広橋)兼仲(1244-1308)の日記。広橋家は文筆の家として朝廷に仕え、兼仲の父経光の『民経記』など代々日記を残した。本記は蒙古襲来に関する具体的な状況、将軍惟康親王の京都送還と久明親王の将軍宣下・関東下向など鎌倉幕府と朝廷との関連、持明院・大覚寺両統迭立、鎌倉後期の公家訴訟制度の実態と整備等々、政治・経済・宗教・文化・芸能、さらに宮廷儀式と多方面にわたる13世紀後半の一級史料。

【収録】①1274年〔文永11〕正月~1277年〔建治3〕3月

■勘仲記を読む(第1冊収録分より)
■逆風、賊船を吹き帰す 文永十一年(一二七四)十一月六日条(85頁)
「晴、或人云、去比凶賊船数万艘浮海上、而俄逆風吹来、吹帰本国、少々船又馳上陸上、仍大鞆式部大夫郎従等凶賊五十余人許令虜掠之、皆搦置彼輩等、六日下、召具之、可令参洛云々、逆風事、神明之御加被歟、無止事可貴、其憑不少者也、近日内外法御祈、諸社奉幣連綿、無他事云々、」
【解説】対馬襲撃の第一報から断続的に蒙古襲来の情報がもたらされた。強風により蒙古の船は壊滅的な打撃を受けたとの伝聞が記されている。

■大殿、摂政の詔を蒙る 建治元年(一二七五)十月二十一日条(101頁)
「天晴、風静、今日鷹司大殿兼平、令蒙摂政詔給、此事自去年冬比、東風吹来歟、而再三御辞遁、御息前摂〔竹+録〕之時、父還任、先規頗稀、若依此事有御辞遁之気歟、今度事、一向東風吹来之故云々、殊大閤御方志申云々、昨日大理自仙洞為御使参入、申此事云々、」
【解説】藤原兼平の二度目の摂政就任は、鎌倉幕府の意向が強く働いたものであった。兼仲はこれを「東風吹き来たる」と表現している。

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2021年7月28日 水曜日 8944824 リクエスト (2005年9月26日 月曜日 より)